出前授業 【ビオトープに来た生きものを調べてみよう！】

平成２４年１１月５日（月）８時４５分〜１２時２０分
群馬県内の小学校　三年一組（１、２時間目）　三年二組（３、４時間目）

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ビオトープ池の生きもの調査をする前に、前回の授業の復習をしました。 「ギンヤンマやシオカラトンボは、普段どんな場所に棲んでいますか」 子どもたちは最初戸惑いながらも、身近にあるトンボの普段のすみかをだんだん言えるようになってきました。 調査を始める前にバケツに水を入れます。 「水は少しだけ入れればいいからね」 前々回やったタモ網の使い方を思い出しながら、スタート。 夢中でやってたら、泥がこんなに入ってしまった。 ヤンマ類が採れた。 シオカラトンボ類もいた。 網が届く場所からは、小さめのヤゴがたくさん見つかった。 自分で採集するよりも、じーっと観たり触ったりするのが好きな子もいます。 残り時間あと五分。「え〜！　もっとやりたーい」 遠慮してた子も最後は池の中へ入ってラストスパートだ。 いっぱい採れてよかったね。教室に戻ってどんな種類か確かめてみましょう。 前に習ったヤゴの見分け方を思い出して、まずは自分で調べます。 黒板に貼った見分け方のポイントを見ながら、先生からのお話を伺います。 本当にギンヤンマで合ってるかな？　顕微鏡で確認しよう。 「オオシオカラトンボ！？」ちょっと自信なさそう。顕微鏡チェックの結果が楽しみだね。 正解。背中に刺があるオオシオカラトンボでした。 ヤンマの仲間で小さいのはギンヤンマ。大きいのはクロスジギンヤンマがほとんどでした。 中には今にも羽化しそうなほど、大きく育っているのもいます。 ヤゴの大きさはどれくらいあるの？　定規をあてて測っています。 スケッチシートにはヤゴの画だけでなく、名前と大きさも書いてあります。 前回の調査では見られなかった真っ黒のヤゴがいました。 このヤゴは、ギンヤンマやクロスジギンヤンマとは、頭の形やお腹に付いてる刺の数が違いますね。 マルタンヤンマでした。 夏休みの草取りに参加して実際に産卵シーンを見た子からは、「マルタンヤンマ知ってる！」の声。 群馬県内では数が減っているマルタンヤンマ。 図鑑でコバルトブルーのオスの成虫の姿を見た途端、子どもたちは、ただただ「キレーイ」。 「今回は５種類のヤゴが見つかったけど、こんなのは当たり前だと思う？　 これは実は、当たり前のことじゃないんです。 みんながトンボの気持ちになってビオトープの手入れをしてくれたからこそ、トンボたちはまた来てくれたんです。」 「登下校の途中にでも、『ここはギンヤンマが来そうな場所だな』とか、『あの森にはきっとクロスジギンヤンマやオオシオカラトンボがいるな』とか、ちょっとだけでもいいから気にして歩いて欲しいと想います。」 授業の締めくくりに担任の先生から、３月に開催される発表会に向けての参考図書の紹介がありました。 本の名前は、『日本のいきもの図鑑』、『知識をひろげるまなぶっく図鑑 昆虫』、 『魔法じゃないよ、アサザだよ』の三冊でした。 ※ご意見、ご感想、お問い合わせは、こちらまでお送りいただければ幸いです。